現在の情報化社会の根幹を担うインターネットの隆盛と,第3次人工知能ブームは,今後の情報社会のあり方,情報社会と人との関係に対して,良い面,悪い面の双方において大きな影響を及ぼすことが議論されております.今やスマホは生活に欠くことのできない情報端末となり,SNS,検索・翻訳など,人は様々な場面で情報システムに依存するようになりつつあります.
一方で,太古の昔から人間が社会システムを築き上げてきた時間に対して30年というのはあまりにちっぽけな時間であり,人工知能を象徴とする情報技術が人間生活・社会システムのなかでどのような存在であるべきか,どのような影響を与えるのか,そして何が実現可能なのかについてまだまだわかっていないのではないかと思われます.
例年,WSSITシリーズとして,人工知能学会「知識ベースシステム研究会」「社会におけるAI研究会」「データ指向構成マイニングとシミュレーション研究会」,情報処理学会「知能システム研究会」,電子情報通信学会「人工知能と知識処理研究会」,情報処理学会「行動変容と社会システム研究会」の6つの研究会による連続開催体制として開催しておりますが,今回は,人工知能学会「社会におけるAI研究会」,人工知能学会「データ指向構成マイニングとシミュレーション研究会」,情報処理学会 関西支部 「行動変容と社会システム研究会」,社会情報学会 関西支部の共催として,『RST研究会』という名称にて開催することとしました.なお,情報処理学会「知能システム研究会」,人工知能学会「知識ベースシステム研究会」とは連携開催としております。
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