社会情報システム学研究会では,2023年1月26日(木)- 27日(金)に,第29回社会情報システム学シンポジウムを社会情報学会との共催にて開催いたします.本シンポジウムでは,基調シンポジウムを行いますとともに,社会情報システム学に関する最先端の研究発表を公募します.本年の基調講演テーマは,「協力の進化を解明する実験社会科学の今と未来」です.高知工科大学の三船恒裕先生,明治大学の後藤晶先生をお招きして,協力の進化を題材として実験社会学の最新の潮流,現時点の課題,今後の発展についてご講演いただきます.
本年はCOVID-19への対応のため,ハイブリッド形式にて開催いたします.ご関心をお持ちの多数の方々のご参加をお願い申し上げます.なお,COVID-19によりオンラインのみに変更する可能性があります.その場合,航空券や宿泊のキャンセル料については保証いたしかねますのでご承知おきください.
基調シンポジウム「協力の進化を解明する実験社会科学の今と未来」
講演1「集団内協力の進化」(三船恒裕:高知工科大学)
2000年代に入り、実験という手法が社会科学やその隣接分野に導入されることで飛躍的に研究が進んでいる分野がある。そのひとつが協力の進化であろう。本発表では特に集団内への協力行動の進化を題材に、実験研究が新たな理論を展開させる契機となった例を紹介したい。そして、未だ明らかにされてない問題として集団間攻撃の謎も紹介し、聴衆の皆さんと議論したい。
講演2「実験社会科学のこれから」(後藤晶:明治大学)
昨今においては,(社会科学における)様々な学問領域において実験という手法が脚光を浴びている.従来はラボ実験やフィールド実験といったものが中心となってきたが,昨今の技術革新に伴い可能性は現在も拡がりつつある.本報告においては,実験社会科学における手法を概観し,現状の課題を整理する.そして,さまざまな情報システムを踏まえた新たな可能性を提示する.さらには,これからの時代の実験社会科学手法のフロンティアについて議論したい.
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三船恒裕 先生 (高知工科大学) |
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後藤晶 先生 (明治大学) |
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